焙煎するには
1.煎る目的
これが唯一の目的です。
豆の中に含まれている糖分が熱により糖化反応(キャラメリゼ)により茶色に変色し豆の中に含まれている水分が熱により蒸気化して内部構造を壊して旨味成分、香味成分を引き出します。
2.温度
実際に焙煎してみると分かりますが、焙煎機内部温度が200℃程度になるとハゼる(爆ぜる/罅ぜる)現象が起こります。
このハゼを起こすために加熱するのです。
そのため、出来ればある程度密閉された空間が必要で、銀杏煎器など解放された空間で焙煎するのは温度調整が難しくなりますのでコーヒー豆の焙煎には向いていないと思います。
温度の上昇も色々とウンチクがありますが私は直線的に上昇させることを心がけています。
3.時間
ゆっくり、じっくり焙煎するのが良いと言う専門家の人もいますが、温度を調整するにはそれなりの設備が必要なのでまずは直線的に温度を立ち上げます。
しかし、温度は与える熱量に影響されますのでカセットコンロなどだと熱量が少ないので実際には下のグラフの赤線の様に最初は急激に立ち上がりますが、温度が上がってくるとゆっくりになります。
時間は15分程度にしています。(これもバールで立ち話の知識です)
4.仕上がりのタイミング
中が見えないので”どんな色で”とか”こんな状態で”とか説明できないのですが、音が頼りです。
温度のところでも説明しましたが、200℃付近で「パチパチ」と音がしてきます。そして、音が収まってから1分位経つと今度は「ピチピチ」とさっきの音とは違った音がしてきます。
このタイミングが浅さ煎りです。酸味の好きな方はこのあたりで終わりにします。
「ピチピチ」をもう少し続けると程よい感じの普通に売っている茶色からこげ茶色の間の焙煎になります。
音が静かになったらこげ茶色の濃い色合いになりエスプレッソなので使う深煎り焙煎になります。
そして、どの場合でも、火から降ろしたらすぐに冷ますことが大事です。
まだ、豆は高温のため焙煎度合いが進んで行きます。
5.焙煎機(参考)
現在使用している自作の焙煎機です。
Amazonなどを探せば手頃な価格の焙煎機が沢山売っています。
ぜひ、焙煎したてのおいしいコーヒーを味わってください。



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