2000年に起きたコーヒー豆の異常な価格の暴落をさして「コーヒー危機」と呼ばれる。
下記の価格推移を見ても明らかなように2000年近辺で急激に下降している。
単位: USドル/kg
大きく価格が低迷した1992年では1989年にICA輸出割当制度が停止され、取引の自由化に伴う相場の下落が原因と言われている。
2001ー2002年の下落はブラジルの増産と新興国ベトナムでの増産により供給過剰のため暴落した。
近年のコーヒー価格は上昇傾向にあるものの、生産者に支払われる対価はいまだに低水準のままである。
コーヒー1杯の価格はどの様に構成されているのでしょうか。
資料を見ると、下の絵のような割合になっているようです。
農民が受け取れる代金はコーヒー1杯の価格が¥300程度だとす¥10位しかありません。コーヒー豆相場の価格推移の表を見ると2022年現在は、アラビカ種 $5.92/kgですから、¢20にしかなりませんね。
必要最低限の農薬や肥料代金もまかなえない金額だと言われています。
このため、コーヒー栽培を放棄する農家も増えてきていて南米ではコーヒーに代わってコカイン等の麻薬を栽培する農家も増えてきています。
先日観た「おいしいコーヒーの真実」の最後のキャプションにこんな言葉が載っていました。
以下の企業は取材に応じず、クラフトフーズ社、ネスレ社、P&G社、サラ・リー社、スターバックス社
多国籍の大企業が牛耳っているコーヒー産業ではこれからも最底辺でコーヒー栽培が行われ、先進国で消費される構図は変わらないのかもしれない。


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