発祥の国はエチオピアで自生していたものをイエメンに運びそれから世界中に生産地を増やしていったそうです。(赤線が広まっていったルート)
こうやってみると、台湾も沖縄も北回線の中に入っているので栽培は可能なようですね。
沖縄ではサッカー選手の高原がネスレの協力のもとでコーヒーの栽培を始めている。
コーヒーの生産地はほぼ貧困地域に集中しているため、大規模農場ではなく小規模の家庭単位での栽培が多くなっているようです。
消費されるのは裕福な先進国で、生産されるのは貧しい後進国と言う図式がすっかり定着しており、価格変動により生産者の生活は厳しいものとなっています。
2006年製作の映画 「おいしいコーヒーの真実(Black Gold)」では、2000年に発生したコーヒー危機から立ち直ろうとするエチオピアのコーヒー組合の物語を描き、コーヒー価格を決定するニューヨーク商品取引所の影響を受けない直接取引(ダイレクトトレード)によって価格を安定させる試みを行っている。
コーヒー価格の下落はブラジルの生産高(ロブスタ種)が大きく影響して不作の年は価格が上がり、豊作の年は価格が下がることを繰り返してきた。
2000年頃になりベトナムのコーヒー生産が増大し、市場に大量に出回ったため急激な価格低下がコーヒー危機を招いたと言われている。
2015年製作の映画「ア・フィルム・アバウト・コーヒー(A Film About Coffee)」ではコーヒー危機の影響は少なくなってきたようだが相変わらず、コーヒーの価格は低迷していて、農民には充分なお金を受け取れないでいる。
コーヒーは世界第二位の規模の商品として取引されており、クラフトフーズ、ネスレ、P&G、サラ・リーの多国籍企業がコーヒー市場を支配している。
これらの企業が少しでも安い価格でコーヒーを仕入れることに専念しているため、このような現象が起こっていると思われる。
だからと言って価格を上げれば私たちが飲むコーヒーの価格に跳ね返ってくるのでそれも困ったことになる。
どの様にして安定的なコーヒー栽培を行えるか地球規模で考える必要がある。
先ほどの「ア・フィルム・アバウト・コーヒー」にも出演しているジェームス・フリーマン(ブルーボトルコーヒー創業者)も日本のコーヒー文化に憧れ創業したと言っている。
しかし、本当のコーヒーを追求し焙煎したてのおいしいコーヒーを飲ませてくれるコーヒーショップも大企業「ネスレ」の傘下に入ることになった。
今では、あの「ブルーボトルコーヒー」がインスタントコーヒーを販売している。
値段はとても高くて香りも味もドリップに負けないと言われているが、「煎りたて、挽きたて、淹れたて」に敵うわけはない。
このようにコーヒーの市場は拡大を続け、利益を追求しますます大きな会社になっていく。
そして、生産者たちにはほんの雀の涙ほどの値段でコーヒー豆を買いたたかれてしまう。
資本主義の下で生活しているためその恩恵にあずかって生きているが、あと何年位この状態が続くのだろうか。
ぜひ、コーヒーを飲みながらそんなことも考えてほしい。
ブルーボトルが「ネスレ」を選んだ決定的理由
来日した創業者とCEOに直撃!コーヒーファンには衝撃的なニュースだったかもしれない。2017年9月15日、米ブルーボトルコーヒーが株式68%を食品世界最大手ネスレに売却、傘下入りすると発表したのである。
報道によると、ネスレの出資額は約5億~7億ドル(約560億~約780億円)と膨大だ。突然の巨額出資に、日本や米国のファンからは「ビジネス的には大正解」「大好きなロックバンドが大手レーベルに心を売ったような気分」と、賛否両論の声が飛び交っている。東洋経済ONLINE より引用
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