コーヒーとジャズは相性がいい

 


コーヒーを飲みながらタバコをくゆらし、ジャズを聴く。(聞くではないのだ)
これが子供だった頃の大人像だった。
一人前にジャズ喫茶に入れるようになったのは1970年代で、地方都市(要は田舎ですが)でしたが、ジャズを流していた喫茶店もいくつかあり、ジャズのコンサートも時々開催され、小遣いをためて見に行った。
映画では『ベニー・グッドマン物語』『勝手にしやがれ』『死刑台のエレベーター』『ハスラー』『華麗なる賭け』『太陽がいっぱい』などジャズをサウンドトラックとして使われている作品も記憶に残っている(オンタイムで観たのかテレビなどで観たのか記憶は定かではないが)。
特に『死刑台のエレベーター』ではマイルス・デイヴィスの曲が使われ、映画の雰囲気とクール・ジャズの音楽が都会的で冷静さを兼ね備えた名作となっている。

当時はレコードジャケットにもタバコをモチーフにしたイメージも盛んに使われ、現在の状況とは全くかけ離れたものになっている。

『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』(原題:Blue note Records Beyond The Notes)をAmazon primeで観た。
そうそうたるミュージシャンたちが名前を連ね、映画で演奏されているほとんどの曲を聞いたことがある。それほどジャズ界ではメジャーなレコード会社だったことを今更ながら分かって感心した。

一度倒産、そして、1985年に新生『ブルーノート・レコード』として復活し現在でも活動していることを知った。
現在はヒップホップやラップとジャズのコラボレーションや新人の発掘などを手がているようだ。その中に、ノラ・ジョーンズも含まれ、彼女のエピソードも映画の中で描かれている。

今も変わらず、ジャズの楽曲が作られ演奏されているのはうれしいことだ。

コーヒーには精神を覚醒させる効果があると聞く、コーヒーが一般に飲まれるようになる前は酒が一般的な飲み物で、普通の水は安全ではなく味もまずいので安心して飲める酒が飲まれていたそうだ。そのため、酩酊の時代と言われ作業効率も悪かったそうだ。
コーヒーが飲まれるようになると意識が覚醒し深く考えることが出来るようになり産業革命、フランス革命等が発生する。

コーヒーを飲み覚めた頭でジャズを聴きながらちょっと小難しい本を読んでいる最近の私に自己陶酔してしまうのはあまりにもナルシストすぎるのかな。



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